仙台の牛タンを食べるとき、よく行く老舗があります。
先日も雨の中、がんばって30分並んで食べました。
おいしかった。
でもひとつ今回思ったのは、東京のチェーン店で食べる牛タンも、かなりおいしいということ。
チェーン店は後発組。
先ぱい牛タンたちをめっちゃ研究をして、食べやすいメニューにしています。
また居心地のよい接客と空間をつくっています。
この牛タンチェーン店にはいくつかの地域で行ったことがあって、よいです。
「たまにはおいしい仙台の牛タンをおなかいっぱい食べたい」という気持ちは、みごとに満たされます。
そうです。
「おいしい牛タンを食べたい」だけなら、仙台に行く必要はないということになります。
ではチェーン店だけ行けばよいのでしょうか?
もちろん違います。
ここで考えたのは、やっぱり旅を感じるかどうかがポイントになりそうです。
もっというと、背景にある人のドラマを知ることができるかどうか。
今回行ったお店は牛タンの元祖。
そもそも牛タンを今のような調理法で食べることを考えた人のお店です。
それまでは薄く切って、塩やこしょうで味付けして食べるってなかったのですね。
偉大な発明家です。
お店は苦労のすえ大繁盛。
のちに県や市(観光協会や商工会議所)から「仙台を牛タンの町に」という提案をうけます。
まさに「牛タンの町・仙台」をつくった元祖です。
時代とともに人の味覚は変わリます。
でも、当時の味をずっと守り続ける店です。
このあたりの話はインターネットで調べるだけでもけっこう出てきます。
この事実を知るだけで、別の仙台牛タンを食べるときも、比較できて楽しいです。
ご当地グルメを食べに行くときは、やっぱりまず押さえておくと旅を感じられます。