300万部のベストセラー「永遠のゼロ」で、戦争を思う。

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去年末に行った九州旅行中に読みました。いい旅でいい本に巡り合えたときは、幸せな気持ちになれます。



「あそこへ行った時、あの本を読んた。すごくよかったなぁ。」ということが、あとになるほど意味があるものになる。個人的にそんな経験は多いです。

さて、「永遠のゼロ」です。

1.戦争のことがざっくり理解できる内容

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今まで行った「戦争を知る」観光地としては、
などがあります。

どこも戦争を悲惨さを知る「負の遺産」で、衝撃度の高いものでした。でも、実際に戦争がどんな流れで進んだかは、部分的なところしか分かりませんでした。例えば有名な「ミッドウェーの海戦」など、言葉としては聞いたことがあっても、その詳細を知る機会がなかなかありませんでした。

でもこの本を読んで、どういったものかをざっくりイメージすることができました。またもっと知りたいと思いました。いつかこれらの負の観光地に再び行った時、また違った思いで見学できると思います。それが楽しみです。

この本では、26歳の主人公による「戦争経験者への取材」が物語の7割以上を占めます。戦争経験者が未経験者へ話す言葉で読めるので、多少は難しい用語もあるのですが、わりとすんなりと頭に入っていきます。

日本の戦争のことを分かりやすく知る。これが特におすすめな理由です。戦争を知るほどに、旅も深くなるのですね



2.最後の盛り上がりがすごい

ほとんどが「戦争体験者への取材」という流れでたんたんと進んでいきますが、最後のほうの盛り上がりはすごいですよ。涙なしでは見られないと思います。

物語の最重要人物「宮部さん」は、特攻隊員「生きることの大切さ」を世の中に訴えることが難しい時代に、「ほんとうに大切なこと」を貫きとおし、多くの人の命を救います。

こういった方たちの命がけ戦いがあってこそ、今が平和であるのでしょう。そんな当たり前のことを、改めてしみじみと感じました。



3.印象に残ったセリフをピックアップ

我々の時代には恋愛結婚などというものはめったにありませんでした。結婚は周囲の人が勧めるままにするものでした。


遺族に書く手紙に『死にたくない!辛い!悲しい!』とでも書くのか。それを読んだ両親がどれほど悲しむかわかるか。大事に育てた息子が、そんな苦しい思いをして死んでいったと知った時の悲しみはいかばかりか。死に臨んで、せめて両親には、澄み切った心で死んでいった息子の姿を見せたいという思いがわからんのか!


死にいく者が、乱れる心を押さえに押さえ、残されたわずかな時間に、家族に向けて書いた文章の本当の心の内を読み取れないか


私たちは熱狂的に死を受け入れたのではない。喜んで特攻攻撃に赴いたのではなかった。あの時ほど、真剣に家族と国のことを思ったことはなかった。あの時ほど、自分がなき後の、愛する者の行く末を考えたことはなかった。



特攻隊を知る旅となると、鹿児島の「知覧特攻平和会館」が最も衝撃的でした。あとで紹介します。

日本の旅は「歴史系」や「文化系」や「美術系」など、「知る」ことでより深くなる旅は多いです。「知る」ためのいい本、出会えることができたらこれからも紹介します。

「永遠のゼロ」、映画版も見たくなってきた!見よう!

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