最近こんな相談がありました。
「リール動画を投稿して、そこに月◯万円かけて広告を出して、◯◯万回表示されて、◯◯いいねがつきました!バッチリですよね?」
とてもいい質問です。
このやり方に意味があるとしたら、次の2つが考えられます。
- 見た人が「すごいリーチ数!人気があるお店なんだ」と思い、信頼につながる
- スタッフが広告の運用に慣れる
たしかに、一見よさそうに見えます。
でも、本当に意味があるかどうかは「数字で確認」しないとわかりません。
たとえば…
月に5万円の広告費をかけて、リーチが10万回。
でも予約が1件だけだったら?
その1件の予約が、5万円以上の利益を出していないと赤字になりますよね。
「すぐに予約につながらなくても、月5万円分の宣伝をしたい」
という経営判断であれば、それもアリです。
実際、地方のお店ではそういう感じも多いです。
ただし、それをわかってやっているかどうかがとても大事。
業種によって効果の感じ方は変わる
たとえば、飲食店や美容系のように見た目が大事な業種では、
「リーチ数」や「いいね数」が多いと、それだけで信頼感や人気の証明になります。
一方で、法人向けの高額サービスなどの場合は、数字よりも「内容」や「導線(どう問い合わせにつながるか)」の方が重要です。
間接的な効果もあるけど…
「いいねは多かったけど、予約は0件だった」
でも、実際には
- フォローが増えた
- DMが来た
- 後日、来店につながった
などの間接的な効果があることもあります。
こういった反応にお金を払うのも、りっぱな経営判断です。
ただし、その効果と予約の関係性がはっきりしないうちは、最終的には“感覚的な判断”になることも理解しておいた方がよいでしょう。
たとえばこんなケース…
月5万円の広告を出して、フォロワーが50人増えた。
でも、それによって予約が来たかどうかは、正確にはわかりません。
このフォロワーが数カ月後に予約してくれるかもしれないし、しないかもしれない。
そんな、“期待値”の世界なんです。
もっと効果的にやるには?
広告の費用感を見直すには、こんな計算がおすすめです👇
- サービスや商品の平均売上を出す
- その売上にかかる経費(原価・仕入れなど)を出す
- さらに、のせたい固定費(人件費や他の宣伝費など)を足す
- 売上 −(経費+固定費) = 広告にかけられる上限
この「広告にかけられる上限」がわかると、“今月いくらまで広告を出していいか”が見えてきます。
まとめ
最初はむずかしそうに感じるかもしれませんが、一度数字を出してみると、いろんな判断がラクになります。
「この広告って意味あるの?」とモヤモヤしている方、ぜひ一度、自分のお店の数字で考えてみてください。
必要なら、この計算方法も別の記事でくわしく紹介していくつもりです。
気になる方はコメントくださいね!